行政書士事務所開業までの軌跡

行政書士事務所開業まで実務について勉強したことを記録しています。

最大450万円の補助で業務効率アップ!IT導入補助金活用ガイド

時代はIT社会。スマートフォンやPCが普及し始めてから、急速に時代は変わり、近年は「ChatGPT」をはじめとするITも身近になっていきました。ビジネスもITが当たり前に利用されるようになり、多くの事業でDX化(デジタルトランスフォーメーション化)が進んでいます。

そういったDX化を進めるにも、何かと費用が掛かってしまいます。PCやタブレットなどの機器はもちろん会計ソフトや記録ソフトなどのシステム導入費などの「ITツール」に対して初期投資がどうしてもかかってしまいます。

そういったITツールに対して補助金を利用できることができるのは皆さんご存知でしょうか?なんと最大でも450万円の補助を受けることができます!

今回はその「IT導入補助金」について解説していきます。

 

 

「IT導入補助金とは」

IT導入補助金とは、様々な経営課題を解決するためのITツール導入を支援するための補助金です。自社のニーズや課題に合わせて情報技術(IT)ツールを取り入れる際にこの制度を利用することで、例えば、日々の繰り返し作業を効率的に処理するツールや、情報を一元管理するためのクラウドシステムなど、多岐にわたるバックオフィス業務の合理化や、データを活かして新規顧客を獲得するための様々なITツールを組織に取り入れることができます。

トップページ | IT導入補助金2023(後期事務局)

どういうときに使えるのか?(IT導入補助金活用事例)

下記のように様々な業種や、様々なケースで利用することができる汎用性の高い補助金です。詳細はIT導入補助金 はじめてガイド | IT導入補助金2023をご覧ください。

IT導入補助金 はじめてガイド | IT導入補助金2023

もらえる補助金の額はどれくらいあるのか?(補助金の上限について)

最大でも450万円!申請する枠によって変わってきます

 

トップページ | IT導入補助金2023(後期事務局)

 

「通常枠(A・B類型)」

内容

中小企業・小規模事業者等が、働き方改革、被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイスの導入等に対応するため、生産性の向上に資するITツール(ソフトウェア、サービス等)の導入費用を支援する。

補助率・補助額

【A類型】補助額5万円~150万円未満(補助率1/2以内)
【B類型】補助額150万円~450万円以下(補助率1/2以内)

「デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)」

内容

中小企業・小規模事業者等に、インボイス制度も見据えたデジタル化を一挙に推進するため、会計ソフト・受発注ソフト・決済ソフト・ECソフトの導入費用に加え、PC・タブレット、レジ・券売機等の導入費用を支援する。

補助率・補助額

【ITツール】

補助額50万円以下(補助率3/4以内)、補助額50万円超~350万円(補助率2/3以内)

【PC・タブレット等】

補助額10万円まで(補助率1/2以内)

【レジ・券売機等】

補助額20万円まで(補助率1/2以内)

デジタル化基盤導入枠(複数社連携IT導入類型)

内容

複数の中小・小規模事業者が連携してITツール及びハードウェアを導入することにより、地域DXの実現や、生産性の向上を図る取組に対して、複数社へのITツールの導入等を支援する。

補助率・補助額

【補助率】
(1)基盤導入経費:1/2~3/4(デジタル化基盤導入類型と同様)
(2)消費動向等分析経費:2/3以内 、(3)事務費、専門家費:2/3以内
【補助上限額】

(1)+(2)⇒3,000万円、(3)⇒200万円

「セキュリティ対策推進枠」

内容

中小企業等においてサイバーインシデントにより事業継続困難となる事態を回避するとともに、サイバー攻撃被害が供給制約や価格高騰を潜在的に引き起こすリスクや生産性向上を阻害するリスクを低減するための支援を行う。 具体的には、「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」に掲載されているサービスのうち、IT導入支援事業者が
提供し、かつ事務局に事前登録されたサービスを導入する際、サービス利用料(最大2年分)を補助する

補助率・補助額

補助額5万円~100万円以下(補助率1/2以内)

デジタル化基盤導入枠(商流一括インボイス対応類型)

内容

取引関係における発注者が、インボイス制度対応のITツール(受発注ソフト)を導入し、当該取引関係における受注者である中小企業・小規模事業者等に対して無償でアカウントを供与して利用させる場合に、その導入費用の一部を支援する。 

補助率・補助額

【補助額】

350万円以下

【補助率】

中小企業・小規模事業者等が申請する場合:2/3以内

大企業等が申請する場合:1/2以内

 

申請するにはどうすればよいのか?(申請フローについて)

IT導入支援事業者に相談しよう

IT補助金の最大の特徴といっても過言ではないのですが、購入したいITツールはIT導入支援事業者として登録している業者からしか購入することができません。つまり、お付き合いのある業者さんからITツールを買いたいと思っても、事業者として登録がなければ購入することができません。

また、申請自体も登録事業者と共同で行う必要があります。

 

新規申請・手続きフロー(中小企業・小規模事業者等のみなさまの手続き) | IT導入補助金2023(後期事務局)

まとめ

「IT導入補助金」は、中小企業や小規模事業者がDXを進めるための頼れる味方。最大450万円の補助を受けられ、様々な経営課題に対応するITツール導入が支援されます。例えば、働き方改革や生産性向上に資する通常枠や、デジタル化基盤導入枠では会計ソフトやECソフトの導入がサポートされます。ただし、申請は登録事業者との相談が必要。中小企業の成長を後押しするIT導入補助金に注目しましょう。